なみフェスとは?
震災で離ればなれになった町民がまた集うきっかけを作りたい。
そして、たくさんの人たちに浪江町のことを知ってほしい。
なみフェスは、そんな想いから立ち上がった野外音楽フェスイベントです。
浪江町を故郷に持つ、いわきを拠点に活動するアーティスト「メヒカリボーイズ」のRYUJIの呼びかけによって集った同郷の仲間たちを中心に、多くの方々の協力を得て2023年10月に記念すべき第1回目のなみフェス2023が開催されました。
東日本大震災後の浪江町
福島県浪江町は、東日本大震災・原発事故により甚大な被害を受けました。
地震による建物の倒壊、津波により全てが流され、更に追い討ちをかけるかのように原子力発電所が爆発。放射能の問題もあり、浪江町は帰宅困難区域に指定され、約21,500人いた町民は避難を余儀なくされました。
そのため多くの町民は浪江町に戻ることはなく、未だに約13,000人もの方々が避難先で生活を続けています。
帰宅困難区域に指定された町には住むことができず、やむをえず浪江にある自分の家を壊す決断をした町民が数多くいます。つまり、故郷浪江町に帰る機会がなくなってしまったのです。
12年前のあの日を境に、私たちは離ればなれになってしまいました。
友達、先輩、後輩、ご近所の方に会えない中、「みんな元気にしてるかな?」「またみんなに会いたい」という想いを抱えながら、新たな土地で生活している方々の声もたくさん聞きました。
故郷の浪江に恩返しを
震災前の浪江町は、地域活動や多世代交流が盛んな地域でした。
夏には、地域のみんなでやぐらを建て盆踊り。
冬には、浪江町の一大イベントである十日市。
その他にも様々なイベントが行われ、町民が集い活気のある町でした。
祭りやぐらに乗せてくれたおっちゃん、盆踊りを優雅に踊るお婆ちゃん、焼きそばをおまけしてくれたお兄さん。
子ども時代を浪江町で過ごしたみんなにとって、たくさんの思い出が詰まった町です。
しかし、震災から12年が経ち、徐々に復興も進んでいますが、あの頃の活気のあった浪江町には程遠い状態です。
生まれ育った浪江町に恩返しがしたい。
音楽の力で、もう一度活気あふれる浪江をつくりたい。
なみフェスは、そんな浪江町への想いを込めて開催される音楽フェスです。
大人も子どもも楽しめるイベント「なみフェス」へ、是非遊びに来てください!